|
殺人と、犯行後の密告屋は「CSI:Crime Scene Investigasion(CSI:科学捜査班)」に欠かせないテーマである。CBSテレビで2000年10月6日から放送されて以来、「CSI」は視聴率競争で勝利を収め、スピンオフ番組(「CSI:Miami(CSI:マイアミ)」を生み、「CSI」自体も長いこと好評を博している。シーズン1では製作者のアンソニー・ズイカーの間違いない公式が早いうちから確立されていること、すばらしいキャストによって内容が強化されていること、エピソードが進むにつれて微調整が最小限に抑えられていくことが明らかになっている。ラスベガスを拠点にする「犯罪学者」たちが、やがて「CSI(科学捜査班)」となり、科学捜査の細部に没頭していくが、圧倒的な(そして尽きることのないと思われる)死体の山と彼らを取り巻くミステリーとともに、番組は完全に原形を保つ。『セブン』や『コレクター』の映像に影響されて、「CSI」は不健全さと冷静な方法論とを組み合わせている。観客は捜査方法に夢中になるあまり、詳しい死体解剖の様子や、傷つけられた肉、骨、腱の内部の画像(デジタルのアニメ画像だが)を観ても動じないのだ。 最新の技術に遅れを取ることなく、悪人の才能(と過ちを犯しやすい性格)を主人公たちの魅力的な人間性と合わせて表現している。主任で昆虫学者のギル・グリッソム(プロデューサーの1人でもあるウィリアム・ピーターセン)は内向的だが倫理感が強い。夜間も働くチームの指導者でもあり、道徳的指針でもある。チームには元ストリッパー(マーグ・ヘルゲンバーガー)、ギャンブル癖を直そうとしている者(ゲイリー・ドゥーダン)、仕事熱心だが改善の余地のある者(ジョージ・イーズ)、仕事熱心で担当した事件から感情的に抜けられなくなる者(ジョージャ・フォックス)、チームと警察本部をつないでいる欠かせないチーフ(ポール・ギルフォイル)がいる。「Xファイル」同様、「CSI」も映画化に値する内容で登場人物を支えており、『羅生門』のように殺人がだんだん因果関係の詳しい検証に伸展していく構造を取っている。脚本の質は一貫して高く(「惨劇の家:原題Blood Drops」「高度3万フィートの密室殺人:原題Unfriendly Skies」は特にすばらしい)、監督術も巧妙で洗練されており、ミステリーは複雑で多様な見方ができる。DVDならではの特典に乏しいのは残念だが、「CSI」のシーズン1は、DVD化されても、オンエア時の高い評判に値する、観たら病みつきになる作品である。 (Amazonより)
詳細はこちら CSI:科学捜査班 シーズン1 CSI:科学捜査班 シーズン2 CSI:科学捜査班 シーズン3 CSI:科学捜査班 シーズン4 CSI:科学捜査班 シーズン5 CSI:科学捜査班 シーズン6 CSI:科学捜査班 シーズン7 海外ドラマガイド |
||||||||||||||||||||||||||||||||||