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前シーズンの終わりに記者から再選意欲の質問をされた大統領が、「出る、そして勝つつもりだ」ときっぱりと答えるところから始まる。日々の政務をこなしながらも、再選のための選挙活動の準備にも取りかかる大統領周辺と、ホワイトハウスの終わりなき日常が描かれる。相変わらず少数与党である大統領は、多数野党である共和党と対話しながら政治を運営する方針を取っていたのだが、共和党発議の相続税廃止法案に対し、ついに拒否権を発動。対決姿勢を鮮明にする。一方、大統領の病歴詐称に対しての大陪審が準備され、また議会では聴聞会も開始された。その結果は大統領は譴責処分を受け入れることで片付いた。平安の訪れない日々の中、アラブの軍事同盟国クマーが、テロ組織を使いアメリカ本土攻撃を企図していたことが発覚。フィッツウォレス統合参謀本部議長、そしてレオは大統領に、首謀者の暗殺を提案。その首謀者とは、クマーの国防大臣だった。他国、それも表向き同盟国のクマー国王の実弟にして大臣である一個人の暗殺は、アメリカ大統領の取り得べき政治手段なのか。一人の人間として、殺人を指令することは許されるのか。さらには敬虔なクリスチャンとしての葛藤に悩みながらも、大統領は決断を下す。決行当日、大統領は次期大統領選共和党候補と、二人だけで会う。数分間の会話だったが、候補の政治家としては軽薄きわまりない信条を目の当たりにし、大統領は断固として再選を決意するのだった。 (Wikipediaより) 第一級のドラマの3シーズン目は才能も技術も絶好調だ。このシーズンの22話は前シーズンの続きだ。主な登場人物の中に新顔はいないし、あらすじにも急激な変化はなく、3回連続でエミー賞の「ベスト・ドラマ」賞を受賞している(シーズン4と違って賞の決定に反対意見はなかった)。3年目は一話完結の「アイザックとイシュマエル」で幕を開ける。9月11日の事件後22日で制作、撮影、放映された特別版だ。結果はややお説教くさくなりがちなものの、この番組が新シーズンの幕開けに全力をかけることができたのが制作陣の才能だけでなくたゆみない努力のたまものであることはたしかだ。 大統領バートレット(マーティン・シーン)が再選を目指して立候補すると決意したことが、このシーズンの前半の展開に火をつける結果となる。補佐官たちに対して罷免が提出され、小さな間違いが重要な意味合いをもつようになり、ホワイトハウスの領事(オリバー・プラット)は最悪の事態のシナリオに警告を発する。焦点はやがて、潜在的な「マクベス夫人」としての大統領夫人(ストッカード・チャニング)にあたる。チャニングは自分の役を完ぺきに演じ、彼女の誕生日パーティーはシーズンのハイライトのひとつとなる(エピソード「Dead Irish Writers(死んだアイルランド人作家たち)」)。アシスタントのドンナ(ジャネル・モロニー)と上司のジョシュ・ライマン(ブラッドリー・ホゥイットフォード)、広報官のCJ(アリソン・ジャニー)はみなカリスマ的なロマンスを体験しているが、この年の名脇役はなんといっても、ジョン・スペンサー演じる冷酷な首席補佐官のレオ・マクガリー。大統領のために速記投票を受け入れて厳しい真実を伝えるにせよ、バートレットがいかにして闘ったかを教えてくれるにせよ、すべての道はマクガリーに通じている(エピソード「Bartlet for America(アメリカのためのバートレット)」)。エミー賞の俳優賞はチャニング、スペンサー、ジャニーに贈られているが、この番組の魅力のひとつはすべてのキャストにそれぞれ活躍する場面があることだ(トビーが大統領の作戦に抗議するシーンや、サムが政府に信頼を寄せるシーン、大統領が感謝祭で示した奇癖など、枚挙に暇がない)。繰り返し登場するゲスト出演者のロン・シルバー、ティム・マトソン、メアリー・ルイズ・パーカー、マーク・ハーモンらは、彼らのキャリアの中で最高の演技を見せてくれている。絶妙な台本、息つかせないテンポのよさ、それにアメリカ政府について詳しくなれるのも魅力。テレビドラマにこれ以上何を望めるだろう。(Amazonより) ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン1 ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン2 ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン3 ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン4 ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン5 ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン6 ザ・ホワイトハウス(The West Wing) シーズン7 海外ドラマガイド |
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